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見積・積算担当者の4つの有効な習慣

建設業界では、要求がより厳しく、リスクもより高く、競争も激化しています。その中で、競争力の獲得と維持の鍵はテクノロジーです。そこでは、見積・積算からすべてが始まります。効果的な見積は極めて重要です。見積こそが、作業のやり直しや予算超過などのリスクに対しての、最初の防波堤だからです。

見積プロセスでの高い精度無くして、ビジネス リスクにより収支向上や、さらに良い結果は得られません。QuickBooksおよびTSheets¹による調査によると、不正確な見積が2~3回行われると、建設会社の4社のうち1社が倒産することが判っています。だからこそ、見積から始まる建設を成功させる上で、スコープのギャップと不正確な数量拾いのリスク低減が不可欠であるというわけです。

優れた見積・積算担当者には、いくつかの共通的にみられる重要な特徴があります。それは、効率的に、かつ連携して働き、最先端のテクノロジーが利用可能になったときには進んで利用することです。ここでは、優れた見積・積算担当者のそんな習慣について考察し、それぞれの活躍の場において優れた業務を実践する実例をご紹介します。

1. 共同作業

以下の4つの各習慣が優れた見積・積算担当者になる上で不可欠ですが、成功する上でコラボレーション能力以上に必要な特徴はおそらくないでしょう。コラボレーションは見積・積算に不可欠です。最初の段階から最終的な見積提出まで、見積・積算担当者はプロジェクト全体にわたって関係者と協力します。また、多くの場合、複数の見積・積算担当者が同じプロジェクトに取り組みます。迅速にコラボレーションして関係者と共同作業できることが極めて重要です。これは複数の見積・積算担当者が異なるオフィスで働く場合に、特に当てはまります。仕事環境がより仮想化されリモートになりがちな状況下で、コラボレーションを包括的に改善する手法に見積・積算担当者が焦点を当てることが、かつてないほど重要になっています。

テクノロジーによるコラボレーションの強化

コラボレーションはある程度は習得できるスキルセットですが、適切なテクノロジー ソリューションの導入による改善も可能です。静的なスプレッドシート、サイロ化されたデスクトップ ソリューション、堅苦しいコミュニケーションの時代は過ぎ去りました。クラウドベースのソリューションは、見積・積算担当者がリアルタイムで共同作業する上で役に立ちます。

新しいテクノロジーを数量拾いプロセスに採用する際には、以下のすべての点からコミュニケーション改善のための製品を探してください。

  • 見積・積算担当者やその他の主たる関係者が、同じドキュメントにアクセスできること
  • 更新情報が、ただちにドキュメントにアクセスする全員に向けて、確実に表示されること
  • 情報やメモを共有するために、より効率的なコミュニケーション プラットフォームを提供すること
  • あらゆる場所から、いつでもアクセス可能なこと

テクノロジーがコラボレーション プロセスを改善するのは容易なことです。見積・積算担当者は、数量拾いを始めるにあたり、ドキュメントをリアルタイムにすべての関係者と共有できるでしょう。そして、関係者の誰かが変更を行うと、その更新情報がリアルタイムに表示されます。数量拾いに関わる質問があれば、担当者は、同じプラットフォームにログインし、その課題にただちに対処すべくコラボレーションできます。その結果、より正確な数量拾いができ、工事のやり直しが減り、スコープのギャップが少なくなります。

2. バージョン管理のコントロール

コラボレーションのプロセスと深く係わっているのは、適切なバージョン管理です。バージョン管理が適切に行われていない場合、結果として工事のやり直し、数え違いが生じ、最終的には損失につながります。このため、すべての見積・積算担当者が、確実に、最新のプロジェクト ファイルに基づき作業することが重要です。これは難しい仕事で、さらに、複数拠点にいるチームで、1つのプロジェクトを共同で作業している場合、特にそうでしょう。ドキュメント群を探し出し、誰がどの部分を担当しているのかを追跡するのは、時間がかかり、また重大なエラーを発生させる可能性があります。より優れたシステムを構築するには、適切なテクノロジーを実装し、更新ドキュメントの追跡にかかる所要時間の低減が必要です。

クラウドベースソリューションによるバージョンコントロールの改善

かつて、バージョン管理はかなり面倒な作業でした。多くの場合、プロジェクトに取り組む複数の見積・積算担当者が、それぞれのバージョンのドキュメントをデスクトップ上で使用していました。このやり方は混乱につながり、最終的には、それらすべてのドキュメントをマージする必要がありました。このプロセスの改善に関心を持つ見積・積算担当者にとって、クラウドベースのソリューションは理想的です。新しいテクノロジーの採用においては、以下を考慮する必要があるでしょう。

  • すべての関係者が、ドキュメントにリアルタイムでアクセスすることを可能にする共通環境
  • 古くなったバージョンが使用されているときの通知機能
  • 現在使用されているドキュメントに関しての透過性と可視性を重視すること

クラウドベースのソリューションを使用することで、見積・積算担当者は、最新のバージョンのファイルを探す時間を減らし、より精度の高い見積に集中する時間を増やすことが可能になります。

3. いつでも、どこでも、効率的な数量拾いプロセス

数量拾いプロセスは面倒な作業のはずです。想定される必要な材料とそれに関連する費用を正確に算出する場合、見積・積算担当者は、多くのチームとの連携が必要です。さらに、プロジェクトのスコープにある潜在的な変更可能性の複雑さのため、見積・積算担当者が正確な数量拾いをすることは極めて困難です。数量拾いが不正確なら、多大な作業のやり直しが必要になり、収支が悪化します。よって、見積・積算担当者は、数量拾いプロセスの改善に集中し続ける必要があるのです。そうは言っても、数量拾いプロセスにかける時間とリソースが多すぎれば、非効率、あるいは作業が過負荷になってしまいます。したがって、いつでもどこでも可能な限り数量拾いプロセスを合理化することが、効果的な見積・積算担当者にとって、最も大事な習慣となりますが、達成するためには、適切な戦略の採用が必要です。

自動化とリアルタイム更新に焦点を当てた戦略

数量拾いプロセスの合理化に真剣に取り組んでいる見積・積算担当者は、戦略をシフトさせてデジタル ソリューションに焦点を当てる必要があります。適切なテクノロジーにより、以下のプロセスの改善をすべて実現する必要があります。

  • 手動の紙とペンによる数量拾いではなく、デジタルでの数量拾いを使用することによる時間の節約
  • 作業のやり直しや最新のファイル バージョンを探す時間を低減するためのリアルタイムの更新
  • 複数の数量拾い、複雑な数式、コラボレーションの改善を可能にするテクノロジー
  • 手作業プロセスを自動化することで、見積・積算担当者を退屈なタスクから解放するためのソリューション

適切なクラウドベースのソリューションがあれば、見積・積算担当者が数量拾いプロセスで、確実に時間の節約と精度の向上をできます。これにより、下流にあるすべての作業でプラスに作用し、プロジェクトのライフサイクル中の中断回数が少なくなります。

4. 2D図面と3Dモデルを統合する最新のテクノロジーの採用

最後に、効率向上に取り組む見積・積算担当者にとって重要な習慣は、常に技術的優位性を持つ最新のテクノロジーを採用することです。3DモデルはしばしばBIMマネージャの領域に含まれると考えられますが、見積・積算担当者もまた、設計の意図を視覚化し、3Dのスコープを理解してより正確な数量拾いを生成することから大きなメリットを得ることができます。1つのプラットフォーム上で2Dと3Dモデルを組み合わせると、BIM/VDCと見積・積算担当者間のサイロ状態を壊すことで、より優れた分野横断的なコラボレーションも養われます。以前、2Dと3Dの数量拾いは、別のアプリケーションで行われていました。その際、データは手動プロセスで組み合わせる必要がありました。この結果しばしば、エラー、スコープのギャップ、不正確さにつながりました。2Dと3Dのワークフローを組み合わせる従来の方法の場合、貴重な時間を無駄にし、納期に遅れる可能性がありました。最新のテクノロジーを採用することで、積算担当者は、業界をリードし、関係者に注目に値するメリットをもたらすことができます。

2D モデルと 3D モデル用の一元的なプラットフォームの使用

新しいプラットフォームを採用することを目指している場合、選択したテクノロジーが真の付加価値をもたらすものである必要があります。どのようなプロセスを変更する場合もそうですが、習熟するにはトレーニングと時間の投資が必要になります。ただし、適切なテクノロジーは、長期的リターンをもたらすため、先行投資する価値があります。2D 数量拾いと 3D 数量拾いを集約化するプラットフォームを選択すると、以下のメリットがあり、これが価値ある変更である理由がすぐに分かります。

  • 2D 数量拾いと 3D 数量拾いを一元的な場所で組み合わせることで、プロジェクトのコラボレーションが改善されます。データを一箇所でレビューできるため、数量拾い中のエラーや重複作業が削減されます。
  • エラーを素早く特定できるため、間違いの修正にかかっていた時間を減らし、価値あるタスクに集中することができます。
  • クラウドベースのソリューションにより、積算担当者が建築設計者などのその他の主な関係者とリアルタイムで連携して作業できます。これにより、積算担当者があらゆる設計の反復に対して数量拾いをリアルタイムで更新することで、全員がプロジェクトの予算を明確に認識できるよう徹底します。

2D ドキュメントと 3D モデルを利用できる特異なプラットフォームを実現できるテクノロジーにより、より優れた透過性を確立し、積算担当者の作業負荷を軽減し、コラボレーションを強化しやすくなります。その結果として、数量拾いがより正確になり、プロジェクトのタイムラインが促進されます。

まとめ

優れた積算担当者は、4 つの主な習慣を取り入れており、これらはすべて、適切なテクノロジーと組み合わせることで十分に達成できます。一元的なプラットフォームを利用することにより、積算担当者は、コラボレーションを強化し、デジタル ワークフローを合理化することで、正確な数量拾いを作成して、競争力のある入札をより素早く生成できます。この結果、リスクが低下し、成約率が上がり、建設タイムラインが促進されます。クラウドベースの環境における 2D 数量拾いと 3D 数量拾いの組み合わせなどの機能が含まれる先進的なテクノロジーにより、競争力がさらに高まります。業界をリードすることに興味のある積算担当者は、さらに優れた、より正確な結果に結びつくテクノロジーを探究する必要があります。

Autodesk について

Autodesk Construction Cloud の最新の製品である Autodesk Takeoff は、積算担当者が単一の数量拾いソリューションの中で、より正確な 2D 数量拾いを行い、3D モデルから自動で数量を生成できます。一元化されたプラットフォームを活用することで、数量拾い担当チームは作業中の信憑性の高いドキュメント セットを使用し、数量拾いプロセスの改善、作業のやり直しのリスクの低減、そしてプロジェクトの成功を確実にすることができます。

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この PR 記事は、Autodesk Construction Cloud によって提供されています。

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